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cinemactif

シネマクティフでは映画館で映画を鑑賞するたのしさを伝えるべく、京阪神で今観られる作品をご紹介します。

about us

【設立趣意書】

2013年。とある街の本屋が、開店から100周年を目前にして、街から姿を消しました。本を買うという行為がワンクリックで済ませられる現代は、たしかに、便利で素晴らしい時代です。そしてじっさいわたしたちもそのような便利さに助けられながら生活しています。その意味で、街から姿を消したこの本屋の閉店は、そうした便利さへの「敗北」だったと思えてなりません。

街の喫茶店、中古レコードショップ、小さなライブハウス、などなど、これまで街をいきかう人たちが休息や娯楽をもとめて立ち寄っていた場所が、こうした便利さの陰に隠れてしまいつつあるように思われるのはおそらく気のせいではないでしょう。大手のカフェ、膨大な在庫を持つCDショップ、MP3による音楽視聴、ライブ映像のストリーミング視聴などが、そうした場所のかわりに存在感を増すばかりです。

いわゆる「ミニシアター」と呼ばれる映画館もまたこの同じ問題を共有しています。レンタルヴィデオはもちろんのこと、デジタルディヴァイスを用いた無料のストリーミング配信での映画視聴がどんどん優勢となりつつあります。そのような時代に、あくまでも「映画館で映画を観る」ことにこだわり続けるなど、もはや「時代錯誤」の誹りを免れることは不可能だと感じています。

しかしながら、「時代錯誤」であってなにが悪い ? と開き直りつつ、それと同時に、この「時代錯誤」がもつ独特の面白みを伝える努力が足りなかったのではないかという自己認識もまた、わたしたちは共有しています。

cinemactifは、現代の便利さを否定する集団ではありません。そうではなくて、この便利な時代だからこそ「時代錯誤」が持ちうる(とわたしたちが考える)付加価値を称揚するための集団です。たんに懐古趣味というのではなく、その当時はおそらく気づかれていなかった、古い消費スタイルが現代にこそ提示しうる面白みを、能動的に発信していこうという思いを持っています。そしてわたしたちが最初に共有していた話題が「映画」であり、また同時に「映画館」でもあったので、わたしたちは「映画館で映画を観る」という行為がもつ優位性を伝えることから始めようと思っています。

2014年1月某日

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