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シネマクティフは「映画館で映画を鑑賞するたのしさを伝える」ユニットです

牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件
(鑑賞後の方向け)


ayumi_review

「子どもの涙が大人の涙より
小さいなんてことは絶対にない。」

とケストナーが
『飛ぶ教室』で語ったこと
を思い出しながら観ていました。

子どもだから、
10代だからと言って

何も考えていなかったり、
ずっと笑っている
わけではないんですよね。

本作の少年少女たちもまた、
彼らなりにもがき、
葛藤しながら生きています。

もちろん大人たちも
また苦悩があるんですが。

自転車を押しながら
懸命に息子にアドバイスする
小四と父のシーンでは、

そんな彼らの心情変化が
よく描かれていました。

小四と小明はどこか達観して
世の中を見ている部分があります。

しかし、彼らが
お互いにしか見せない
あどけない表情を見ると、
幼さが残っており、

10代という微妙な年齢の
美しさに気付かされます。

カフェやブラスバンド、
帽子を被せるシーンなど
彼らが向かい合う姿!

それを見ていた分
ラストは胸が苦しくなります…

オールスター風スニーカーや
制服など衣装も魅力的な作品です。

大好き!

makochin_review

いやぁ、凄い作品でした。
“傑作”とは言えません。
“凄い”なのです。

と言いますのも、
私にはこの作品を把握することが
最後までできなかったからです。

ただただ圧倒され、
評するなどという気持ちには
全くなれませんでした。

それは4時間という
規格外のボリュームにもありますが、
むしろ描かれ方にあります。

人物から距離をとった
巨視的な視点や

画面を覆い尽くすかのような
黒い影、

断片的なシーンの重ね方など、
どれをとっても
咀嚼し難い演出であったからです。

実はこの作品、
実際に起きた事件を
モチーフにして作られています。

台湾史上初の
この未成年による事件は、
おそらくニュース番組では、
僅か数十秒かの映像で
何度も流布されたことでしょう。

これに対して
本作が取ったアプローチは、
単純明解なストーリーに
回収しないこと。

人物の背景にある
不可解な社会を
不可解なまま描く。

簡単には手中に
収めることができない本作は
現実そのものなのだと思います。

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