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シネマクティフは「映画館で映画を鑑賞するたのしさを伝える」ユニットです

ザ・ヴァンパイア
~残酷な牙を持つ少女~
(鑑賞後の方向け)

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ayumi_review

 

 

 

いかがでしたか?

モノクロ映画らしく
光と影、
無音と有音の
対比を活かした
作品でした。

アラシュが
初めて少女の部屋に行くシーン、

レコードから流れる
White Liesの“Death”

少女がアラシュの方に振り向く
スローな映像との融合、
美しすぎる!

少女は
お風呂に入ったりお化粧をしたり
実は普通の女の子なんです。

でもヴァンパイアであることで
自分の殻に閉じこもってしまう。

そんな彼女が
心をひらく大切なシーンです。

また本作では
鏡の使い方も印象的。

冒頭の娼婦とアラシュ、
車内の娼婦とサイード、
少女と娼婦、
アラシュと父など

どこかよそよそしい
二人を映す際に
必ず鏡が登場します。

モノクロならではの
光と影を取り込みながら

表面的な関係や希薄な人間関係が
バッドシティの住人たちそれぞれの
孤独とともに強調されます。

音楽や映像に拘りぬいた
アナ監督、

今後が楽しみです。

makochin_review

 

 

 

ヴァンパイア・ホラーと聞くと
吸血シーンが大袈裟に展開する

どちらかというと
うるさいイメージがありましたが

『ザ・ヴァンパイア
~残酷な牙を持つ少女~』

反対にとても静かな映画でした。

残酷描写も序盤の
少女がヴァンパイアであることが
明らかになるシーンに限られ

あくまでも
静謐に展開していきます。

その静謐さによる
美しさのピークは

主人公アラシュが
少女の部屋に迎え入れられる
シーンで達します。

少女がアラシュに恋しているのか
はたまた彼を餌食としてしまうのか

緊迫の時間ですが
スローモーションが使われているのかと
見紛う程のゆっくりとした動作で

彼の首筋に迫る流れは
官能的な美しさも携えていました。

少女の登場シーン。
背後の壁に貼られている
波紋のようなデザインのポスターと

彼女のボーダーの服が
重なり合って

サイケデリックな
画をつくっているところも
監督のセンスが光っていました。

アナ・リリ・アミリプール、
注目の監督です!

pep_review

 

 

 

いかがでしたか?

アナ・リリ・アミリプール監督。

両親はイラン人ですが
生まれはイギリスで
その後マイアミへ移住という
出自もさることながら、

絵画・彫刻・
バンドのフロントマンに
ポールダンサー(!)と、

そのキャリアもまた
「ハイブリッド」なのです。

はたして。

長編処女作となる本作は、
そんな彼女の
「ハイブリッド」さが
如実に表れた作品でした。

架空のゴーストタウン
バッド・シティは
モノクロの世界で描かれ

マカロニウェスタンな
インストが流れたかと思えば

少女の部屋には
マドンナの
「バーニング・アップ」
のポスター、

ヴァイナルに針を落とせば
流れるのは
ホワイト・ライズの“DEATH”

こうして文字に起こすと
「なんじゃそら」感が
たしかに漂うのですが、

本作を観た後だと
なんら違和感を感じないのは、

「ハイブリッド」な彼女自身が
作品に投影されているから
ではないでしょうか。

彼女が
「脚本と同じぐらい重要」と語る
サウンドトラックも必聴です!

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