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シネマクティフは「映画館で映画を鑑賞するたのしさを伝える」ユニットです

ヒトラー暗殺、13分の誤算
(鑑賞後の方向け)

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いかがでしたか?

本作は
逮捕されてからのエルザーと
犯行に至るまでの彼の生活の
2本の軸で物語が進んでいきます。

以前にご紹介した
『イミテーション・ゲーム』も然り、

このように時間軸を交差させる手法は
当事者の本質を見ることができるという
利点があります。

固定カメラで撮られた
目を覆いたくなるような拷問シーンは、

過去の楽しい日々との対比によって
より痛々しく映りました。

エルザ、ネーベ、ヨーゼフなど
エルザーの周囲の人間の描き方も丁寧で

国家という大きい権力に抗えない
人々の無力さを
思い知らされました。

爆破の被害者などが
一切描かれていないのは

惨事そのものよりも
善良な一般市民が
事件を企てたということ、

犯行に至らしめたのは
ドイツという国家であること、

を伝えたかったからでしょう。

ラストの銃声のあと
クレジットに出てくる
原題の“Elser”の文字に
胸が痛みます。

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