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シネマクティフは「映画館で映画を鑑賞するたのしさを伝える」ユニットです

天使にショパンの歌声を
(鑑賞後の方向け)


makochin_review

 

 

 

今まで私たちは
“役者”が演じた
音楽家の映画を
たくさん観てきました。

そこで問われるのは
その音楽家の実在感です。

ところが演奏シーンになると
楽器を操る手元を映さなかったり、

あるいは反対に
手元だけをクローズアップして、
吹き替えであることが
観客である我々に
わかってしまいます。

これに散々付き合わされ、
参っていた方も多いと思いますが、

本作は
本物の音楽家を起用するという
至極真っ当な方法で
応えてくれましたね。

転校してすぐの演奏のシーンで
「ちょっとこの転校生、すごくない?」
と生徒たちがざわめき立つ
くだりがありますが、

映画を観る私たちも
同様の気持ちで驚いているので、
すんなりと、
あの教室の空間に入っていけるのです。
ラストの演奏もしかり。

本物の音楽家が演奏するから、
その演奏は無理なく共有され、
感動が約束されるのでしょう!

音楽が重要な意味を待つ
作品だからこそ、
ここは妥協してはいけませんよね。

pep_review

 

 

 

いかがでしたか?

本作のメインストーリーは、
前説で書いた内容になる
と「思う」のです。

なぜ鑑賞後なのに
「思う」
と書いているのかというと、

本作は
メインストーリーと
サイドストーリーの区別が
とてもつきづらい作品でした。

閉鎖の危機に直面する学校に、
ピアノは達者だが
その奔放な性格は
寄宿舎向きとは言えない
転校生(校長の姪)、

その母親(校長の姉)の
不治の病と死に、
学校で働く修道女達の
個々のキャラクター、

失読症で悩む生徒に、
修道院の総長と校長との確執…。

それらのエピソードが
メインストーリーに
収斂されていくのではなく、
唐突に物語に
挿入されてくるのです。

この作劇では
物語やキャラクターに
ノレないどころか、

「これって何の話でしたっけ」と
「焦点がぼやける」物語
になってしまいます。

そんなことは
キャリアも豊富な監督は
百も承知で、

あえてそういう作劇に
しているのでしょうが、

それで物語が
面白くなるかどうかは
また別の話になります。

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