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シネマクティフは「映画館で映画を鑑賞するたのしさを伝える」ユニットです

バーバリアンズ
セルビアの若きまなざし
(鑑賞後の方向け)

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本作で描かれていたのは
2008年にセルビアの首都
ベオグラードで起きた
「コソボ独立反対デモ」でした。

若者たちが
「バーバリアンズ」になるのは
こうした世相が影響しています。

まさしく
「混乱」のさなかにある
デモの状況下で、

仲間が強奪目当てで
スニーカーショップへ入る一方、

ルカは
「俺はそんなことを
するために来たのではない!」
と言わんばかりに
デモの中心地を目指します。

事態がどんなに
「騒然」としていっても、
「踏み越えてはならない一線」が
ルカの中にはあるのです。

黒人サッカー選手に
石をぶつけた友人に
戸惑うシーンにも見てとれますが、

ルカの「信念」が
本作の「肝」だと思います。

しかしそんなルカも、
恋敵であるサッカー選手を
負傷させてしまいます。

それによって
大きな仕打ちを受けますが、
そのお返しを
怒りで表現するのではなく、

サポーター席へと回るところに
彼の変化を感じさせる
ではありませんか!

本作は
セルビア青春映画なのです。

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