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cinemactif

シネマクティフでは映画館で映画を鑑賞するたのしさを伝えるべく、京阪神で今観られる作品をご紹介します。

笑う101歳×2
笹本恒子 むのたけじ
(鑑賞後の方向け)


makochin_review
特定の人物にフィーチャーした
ドキュメンタリー映画で陥りがちなのは、

製作者が
被写体である対象者に
「心酔し過ぎてしまう」こと。

対象者に「心酔」することは、
多くのドキュメンタリー映画にとっての
「製作動機」ですので、
むしろ「大切」なことではあります。

しかし、
その「心酔」が度を超えてしまうと、
途端に「客観性」に欠け、
作品としての「魅力」まで
失ってしまいます。

本作が良かったのは、対象者に
「心酔し過ぎない距離感」でした。

笹本さん・武野さんとも
大変著名なジャーナリストですから、
「英雄譚」で映画を構成する
こともできたはず。

しかしそうはせず、お二人の
「後悔」や「失敗」や「回顧」に
力点を置いた「庶民譚」
だったことに好感を持ちました。

また、タイトルから想起される
長寿の秘訣は?的な内容ではなく、

ご高齢の方にしか聞けない
戦時中の話が多かったことも
とても良かったです。

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