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シネマクティフは「映画館で映画を鑑賞するたのしさを伝える」ユニットです

グランドフィナーレ
(鑑賞後の方向け)

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パオロ・ソレンティーノ監督作品の多くは

「富や名声など全てを
手に入れた(かのような)」
人間の余生が描かれます。

『きっと ここが帰る場所』
ではかつてのロックスター、

『グレート・ビューティー 追憶のローマ』
では40年前の傑作以来、
次作を書いていない小説家が主人公でした。

特に
前作『グレート・ビューティー〜』と本作は、
貴族やモデル・芸術家が登場人物のメインで、

まさに
「絵に描いたような」
セレブリティ溢れる生活が映されるのですが、

同時に
空虚な心も垣間見ることになります。

それは驚くことに
ライフスタイル的には程遠い
自分にも共感できることだったりするので、

「富や名声って一体何?」
という気持ちになってきます。

とはいえ、
気品漂う建築やアート・音楽には
やはり心が奪われます。

本作にも
随所に散りばめられていて、

ソレンティーノ監督特有の
カメラワークも相まって、
それは至福の映画体験!

憧れの世界に浸れるのも
映画の醍醐味ですね。

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