いかがでしたか?
原題は”American Made”
なんという皮肉!
そしてなんという苦い後味!
邦題は
「バリー・シール/アメリカをはめた男」
ですが、
おそらく鑑賞後は誰に聞いても
「アメリカをはめた」なんて言葉は
出てこないでしょうし、
本作を観る限りでは
「アメリカがはめた」のはもちろん、
「はめられた」のがバリー・シール
だけではないというのも実に苦い!
しかも我々が実感していないだけで、
おそらく”American Made”は
今も脈々と続いているという事実も
実に苦いです。
主演のトム・クルーズは
55歳とは思えない若々しさと、
パイロットとは思えない白すぎる歯で
バリーを演じていました。
しかも
生尻を何度も出すだけじゃなく、
飛行機の運転まで
スタントなしでやるんですから、
“役者バカ”ならぬ
“バカ役者”と言っても過言ではない!
(勿論褒めてます!)
彼だからこそ
苦い物語も苦くなりすぎず
“アメリカン”
に仕上がったのでしょう。