物語のラスト、
ドクスの家に集まった
娘やその家族たち。
束の間の再会を
みな笑顔で過ごします。
一方、隣の部屋に移動し、
ひとり亡き父に
思いを馳せるドクス。
幼き日に負った傷は
決して癒えることはありません。
それらを
窓の外から撮影することによって、
明と暗を対比させたショットが
印象的でした。
家族でさえも
ドクスの悲しみを
本当の意味で理解することはできない
という現実を
うまく表現していると思いました。
しかし、
観客である我々は、
この「映画」を観て、
ドクスの生涯をなぞることによって、
ほんの僅かかもしれませんが
彼の悲しみに寄り添うことができた
と思っています。
歴史書では難しい
感情的な部分を
この映画は教えてくれました。
歴史を伝えるということは
映画製作において
いろいろと難しい課題が
つきまとうものだと思いますが、
ユン・ジェギュン監督はじめとする
製作スタッフの真摯な姿勢が感じ取れ、
素晴らしい作品となっていました。
昨日観て参りました。
こちらの作品、去年韓国で尋常じゃないくらいのヒットで・・・。
SNSを覗けばタイムラインが「国際市場見た!」でいっぱいになるような、日本にいても感じるひとつのムーヴメントみたいなものでした。(本当に凄かった・・・)
数か月経って、日本でも公開されることになりましたが、どちらかというと単館扱いでちょっと残念・・・。(笑)
泣き、笑い、史実、家族、恋愛、友情、死・・・。
全部詰まってる韓国映画の王道!なのに、重くない・・・。エネルギッシュ!なのに、爽やか・・・。
最終日にギリギリ駆け込んだのですが、本当に観られて良かったです。
ririさん
コメントありがとうございます。
神戸ではシネコンでの公開だったのですが、
いかんせん期間が短かったように感じます。
王道なのに重たくない、エネルギッシュなのに爽やか!
この作品にぴったりの表現ですね!
まだまだ他劇場でも上映が続くとよいのですが…!(マコチン)