いかがでしたか?
93歳と63歳のホームズを
76歳のイアン・マッケランが
演じるという、
文字にするだけでは
よくわからない状況ですが、
本作を観終えると
「さすがイアン・マッケラン!」
と誰しもが思うのではないでしょうか。
特に93歳のホームズを
演じているパートでは、
思い通りには動かない
体の演技はもちろん、
自身の老いに抗いつつも
どうしようもない
と頭ではわかっている
諦念を
端々に滲ませるあたりは、
まさに円熟という言葉が
ピッタリの演技だと思います。
とはいえ、
それをもって本作の全てが
素晴らしいとはならないのが
映画の面白いところ。
特に
日本の描写というか
「山椒」の謎!
我々日本人にとっては
香辛料の一つにすぎない
「山椒」が、
老いによる
ものわすれの特効薬(しかも液体?)
という描写には驚きました。
しかも山椒が自生しているのが
原爆で焼け野原になった広島?
という
頭がグラングランする設定が続く
日本パートは
必要だったのでしょうか?