若年性アルツハイマーを
50歳で患ったアリスの日々を
綴った作品。
アリスはニューヨークの
コロンビア大学で教鞭をとる
言語学者の女性。
症状を受け入れながらも
“アリスのままで”いられるように
アリスらしい方法で
準備を始めます。
記憶をなくしていくストーリーと聞くと
演出が過剰な所謂お涙頂戴ものを
想像してしまいますが、
本作は
淡々と日常を切り取った感じで
控えめな印象。
しかし鑑賞後には
深い余韻が残る秀作です。
今回は『アリスのままで』
本作でついに念願の
オスカー主演女優賞を獲得した
ジュリアン・ムーアですが、
その演技をようやく
劇場で観る事が出来ました。
はたしてその演技は
戴冠に相応しいかどうか、
劇場であなたの眼で
たしかめてください。
家庭も仕事も
順風満帆のアリスに
突然襲ってきた
若年性アルツハイマー
という病。
不幸な出来事を描いた
作品ではありますが、
お涙頂戴だけではありません。
年齢性別問わず
劇場で観るべき一本です。