いかがでしたか。
本作は、
タナカカツキの同名漫画から
3つのエピソードを抽出し
映画化した作品です。
原作を読まずに
こうしたことを言うのは憚れますが、
本作は忠実に原作を再現することに
挑んだ作品だったのではないでしょうか。
フィクス撮影に拘った画面作りは、
まさしく漫画を連想させますし、
カットの展開はリズミカルで、
漫画のコマ割りを思い出しました。
あとこれは原作通りだと思いますが、
まちづくりのために
整理された京都の街並みも、
抽象化されている漫画の世界観に
マッチしていました。
こうしたことは
漫画の映像化というより
映像の漫画への接近と呼ぶべきもので、
近年多くの漫画が映画化されていますが、
そのどれにも増して
「新しさ」を感じさせるものでした。
そういえば、
小林啓一監督は過去の作品からも
漫画・アニメに対する深い愛情を感じます。