いかがでしたか?
バレエがヨーロッパでは
一大芸術であることや、
英ロイヤル・バレエ団の
プリンシパルになることが
いかに難事か
(=熊川哲也氏の偉業も!)を
よりハッキリと
掴む事が出来ました。
導入部でいかに
観客の心を「掴む」か?
ドキュメンタリーでは
劇映画よりも難しい
と思うのですが、
本作はそこで
Black Sabbathの”Iron Man”を使い、
セルゲイが舞台に上がる瞬間を
「エモーショナル」に切り取る事と
観客の耳目を惹きつける事に
同時に成功していました。
(謎の薬を飲んでからの入場!)
その後は各人の証言と
フッテージで展開する
現在進行形のドキュメンタリーの型から
はみ出す「何か」があるわけではなく
比較的淡々と進みますが、
クライマックスの
“Take Me to Church”で
今度は観客の心を
「鷲づかみ」に!
それを観た人々に
与えた影響こそまさに
「伝える」ことであり、
それこそ
人が生きる「意味」だと
あらためて思いました。