いかがでしたか?
原作ものを映画化すると、
その良さが損なわれる場合が
多いのですが、
本作では冒頭から
ドキュメンタリーの手法をとり、
街頭インタビューすることで
映画がつくられた現代(=2014年)の
ドイツの生の声を聞くことができます。
メルケル首相への暴言に
笑った方も多いのでは。
原作とは異なり
ザヴァツキがヒトラーの正体に
気がつくという設定や、
その彼が
バックトゥザフューチャーのファンであり
(部屋にポスターまで貼ってありました)
マーティ風の装いなのが面白かったです。
このように
映画ならではの演出が光る
作品となっていました。
原題“ER IST WIEDER DA”
は直訳すると
『彼は再びそこにいる』
という意味で、
「帰ってきた」とする邦題よりも
カリスマ性を持つヒトラーが現代にいる、
という意味合いがより強くなります。
つまり
現代の人々にとっても
知らず知らずのうちに
当時のような状況に陥る
可能性があるということ。
恐ろしい!