makochin_review

 

 

 

毎度のことながら
個人的な感想になりますが、

我々が主催する
マンスリー・シネマ・トーク
『わたしは、ダニエル・ブレイク』
を語ったばかりでしたので、

この二作を関連付けずには
いられませんでした。

『わたしは、〜』
貧困に苦しむ人間に対する
役所の非人情が
描かれるのですが、

トークでは
自分が役所の人間の立場だったら
どこまで親身になってあげられるか、
という話題が持ち上がりました。

もちろん本作で描かれる
移民や難民の問題と較べると
事態の深刻さが見えにくく、

人助けなのか、
業務の公平性なのか、
どちらを優先するか
答えに窮する話題だったのですが、

困っている人がいたら
助けるに決まっているだろう、
という

簡潔にして毅然たる回答を
本作から得られたように感じます。

玄関口であることを自覚し
責務を全うする
ランペドゥーサ島の慈愛に
心を打たれると同時に、

多くの人がこの世界全体で
取り組むべき問題に
あまりにも無関心であったことを
気づかされたはずです。

投稿者 cinemactif

cinemacit(シネマクティフ)はWEBサイト&マンスリー・シネマ・トーク&ポッドキャスト配信の3本立てで活動をしております!

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