いかがでしたか?
家の中では
「厳格」で「絶対的な存在」
として君臨していた「父」
という役割を担う「男」が、
家族外の人々に接する時は
必ずしも「厳格」ではないし
「絶対的な存在」でもない
という「事実」。
多くの方は
「それ」に気付く体験を
したことがあるのでは
ないでしょうか。
そう。
父親といえども
(たかが2〜30歳年齢が離れた
寝食を共にするだけの)
一人の人間。
属する「コミュニティ」が変われば、
役割は変わる。
そんな極めて「当たり前」の事実を、
一抹の「寂しさ」を伴って
「知る」経験は、
「子」が「大人」になる
「通過儀礼」なのでしょう。
言ってしまえば本作は、
父親ベンとその子供たちが
母親の自殺を機に
「それ」を経験し、
新たなステージに進む
家族の物語。
それを圧倒的なリアリティで演じる
ヴィゴ・モーテンセンは
オスカー主演男優賞ノミネートも
納得の演技でした。
きっと子供達役の彼らも
これから役者として
更に大きく羽ばたくことでしょう!