誰が最高の男かを
決めるために格付けしあう、
と聞くと
バラエティ番組のようですが、
そこから描かれるのは、
「他人よりも優れていたい」
という自尊心。
ついアツくなりすぎてしまったり、
ポイント欲しさに太鼓持ちをしたり…。
男たちの生態は滑稽としか
言いようがありませんでしたが、
こういった気持ちは
誰にでもありますよね。
私は本作を
「過度な自尊心はカッコ悪い」
という反面教師の映画として
楽しみました。
間違ってもゲームにして
自尊心に拍車をかけてしまっては
いけません(笑)。
本作を観ながら
同じくギリシャ映画
『ロブスター』を
思い出したのですが、
それもそのはず、
本作の共同脚本を務めた
エフティミス・フィリップは
『ロブスター』にも
脚本で参加しています。
テーマを明確に持ち、
それを描くための突飛な設定
(ルール)を作ってから、
ストーリーを立ち上げていく。
(おそらく!)
この手法は
『ロブスター』などの
ランティモス作品にも共通しています。