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シネマクティフは「映画館で映画を鑑賞するたのしさを伝える」ユニットです

ラ・ラ・ランド
(鑑賞後の方向け)


ayumi_review

 

 

 

冒頭からスタンダードの
モノクロで見せてきた
デミアン・チャゼル監督。
いきなり彼の本気を感じました。

そこからグググと広がって
チャイコフスキーの『1812年』

「え、ジャズじゃないの?」
と思うのですが、
続けてヒップホップなど
異なったジャンルの音楽が
細切れに聴こえてきます。

様々な音楽、人種、衣装
を映し出すことで、
夢見る人々が集まる
LAという街の多様性を
一瞬でつくりあげたオープニング、
参りました!

『ロシュフォールの恋人たち』
オマージュもうれしい限りです。

劇中様々な色が
あふれていますが、
緑に注目してみてください。

女優を夢見て
鏡の前に立つ
ミアの部屋のタイル、

カフェの外壁、
プリウスのキーに付けたリボン、
ミアのドレス、
セブの部屋のカーテン、

オーディションを待つ
ふたりが座るソファ。

ミアとセブの様々な「時」が
ハイライトのように見えてきます。

ラストはその色彩が失われ、
ミアが黒いドレスを着ているのが
切ないですね。

pep_review

 

 

 

いかがでしたか?

既に色々な感想が出ていて、
賛否も勿論両論あって。

マンスリー・シネマ・トーク
主催している立場から
言わせて頂けるならば、

これこそが
映画の魅力であり
楽しみ方だと思います。

因みに私(ペップ)は賛。

誰もが一度は見た事がある、
それぞれの「夢」。

劇中の2人が
それを叶えようとする姿。

そしてその切なく、
でも前向きな結末に向かう際の、
映画でしかなし得ない
「あったかもしれない過去」。

そのシーンが
それまで観客の耳に脳に
植え付けられてきた音楽と共に
展開されたら

私には賛以外の感想は
あり得ませんでした。

ミュージカルに詳しくなくても、
ジャズに詳しくなくても、
物語に驚きがなくても、
十分に楽しめる。

そこがダメという
ご意見も理解出来ますが
そここそが
チャゼル監督作品の魅力
かと思います。

私が主宰を務める
ツイシネのポッドキャストでも
『ラ・ラ・ランド』について
話していますので、

よろしければそちらも
ご登録ください!

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