solomonsperjurysequel_for_watchmen
pep_review

 

 

 
いかがでしたか?

『前篇・事件』と
『後篇・裁判』に
分けた事による
「功」と「罪」があったな、
と感じました。

まず「功」。

時間を短縮し一本に纏めたら、
3000ページ超えの原作の
エッセンスを薄めてしまい、
観客にあっさりとした印象を
与えた可能性があります。

また観る側の後篇への期待が
ちゃんと高まる前篇だったため、
分けた事は興業としても
「功」といえるでしょう。

対して「罪」。

前篇での一番の魅力、
キャストの「鮮烈さ」や「目」。

前篇を観た観客にとっては
もう既成事実であるため、
これだけで
後篇も牽引するのは不可能。

これに代わるのは
物語の劇的な展開、
つまり「謎解き」
になるのでしょうが、
ここに驚きや意外性がない。

一番謎めいた人が
やはり鍵を握っていたという
想定の範囲内だったため、

代わりに物語を牽引することは
残念ながら出来ていなかった
と思います。

前篇での歪な部分も影を潜め、
「良い人」着地に終始したのも、
凡庸さを感じました。

投稿者 cinemactif

cinemacit(シネマクティフ)はWEBサイト&マンスリー・シネマ・トーク&ポッドキャスト配信の3本立てで活動をしております!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください