いかがでしたか?
原題『St.Vincent』
はネタばれになるので、
この邦題は
内容と宣伝のバランスが取れた
熟考の結果だろうと思います。
メリッサ・マッカーシーが
(珍しく)常識人の役どころで
我々を驚かせれば、
ロシア訛りを
(おそらく)完璧に自身の言葉にした
ナオミ・ワッツ。
ビル・マーレイの演技は
言うに及ばず。
しかしながら
本作最大の驚きは、
オリヴァーを演じた
ジェイデン・リーベラー
でしょう。
理知的な表情を崩さず
年齢相応の無邪気さも兼ね備える
全く嫌みのないその演技は、
今後の更なる成功が
約束されたと言っても
過言ではないでしょう。
物語はとんでもなく
ハードな現実を描きながら、
全く感傷的な運びはしません。
だからこそ
オリヴァーの発表のシーンは、
号泣という方も多かったでしょう。
自分の人生なんて
無駄だったんじゃないか?
そう思ってしまうことは
誰にでもあるかもしれません。
そんな僕達の背中を押す。
映画っていいもんですね。