いかがでしたか?
『アメイジング・スパイダーマン』や
『ホワイトハウス・ダウン』の脚本家
ジェームズ・ヴァンダービルト初監督作品。
その「骨太」ぶりにまずは驚きました。
「好事魔多し」という諺がありますが、
大きい成功(アブグレイブ報告)の
直後に起こった僅かな「隙」が、
ブッシュ(当時)大統領軍歴詐称疑惑
を追った精鋭チームを、
疑惑の真偽とは全く別の角度から
崩壊に追い込むのですから、
全くもって恐ろしい話です。
更に恐ろしいのは、
事態の収束を図りたいが為に、
CBS上層部が
安易な「謝罪」を強いた結果、
ジャーナリズムの根幹が
揺らいでしまったこと。
たしかに「隙」はあったが、
全てが「嘘」ではない。
「木を見て森を見ず」な拙速な判断は、
結果として自らの首を締めることに。
R.レッドフォード演じる
ダン・ラザーが
「勇気(courage)」と
口にするのは物語中2回。
それぞれの意味を考えれば、
涙を禁じ得ない方も
多かったことでしょう。