syria_for_
makochin_review

 

 

 

いかがでしたか。

描かれていた内容については
言葉を失う他なかったので、
ここでは描き方について。

本作を特異な作品に
仕立てているのは、
シリアをシリアの外側から描いた
ことによると思います。

ほとんどのドキュメンタリー作品が
監督を目(カメラ)にする一方、

本作の目は監督ではなく
不特定多数の人間にしています。

ネット上に
あがっていたものなので、
誰がどういった意図で撮ったのか
は断定できませんが、

シリアの実状を伝える
告発的なものから、
民衆を征圧するために撮られた
恐怖の映像まで

実に多様な目で描かれており、
映画制作者ではない
他人の映像をコラージュしたという点で

ドキュメンタリー映画として
鮮烈な印象を受けました。

とはいえ本作は
とても個人的な作品に仕上がっています。

それは詩的なナレーションや、
SNS上のやり取りによる
心の機微から感じるのだと思いますが、

このあたりも間違いなく
本作を味わい深いものにしている
要素の一つです。

投稿者 cinemactif

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