いかがでしたか?
冒頭から執拗に
ハッキングをヴィジュアル化する
マン師(=マイケル・マン監督)。
「いったい何回続くの?」
と思ったのは
私だけじゃないでしょう。
このように観ている側が
いわゆる「半笑い」になるシーンが
お世辞にも少ないとは
言えない本作ですが、
物語はもちろん、
大真面目に展開していくわけです。
その風貌やイメージから
誰もが不似合いと思う
「天才ハッカー」役を演じる
クリス・ヘムズワースは、
もちろん
『マイティ・ソー』とは違う役作りで、
本作に臨んでいます。
またヒロインを演じる
タン・ウェイは、
観客にその魅力を
存分に焼き付けます。
そしてこの物語が
クライマックスを迎える頃には、
(それが良いのか悪いのかはわかりませんが)
もうハッカー同士の戦いだということを
忘れるほどの
爆破!銃撃戦!直接対決!
ディテールと役作りとロケーション。
その全てに徹底的にこだわり抜いて、
出来上がった本作は、
紛う方なきマン師の作品でした。