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本作で初めて
濱口竜介監督を知った方は
「言葉の量」
驚きませんでしたか?

以前シネマクティフの旧サイトで
『はじまり』という作品を
取り上げました。

こちらは打って変わって
13分の短編なのですが、
小説の一節かのような暗唱や
テンポの良い会話など
言葉で物語を牽引していく点では
作り方は一貫しているように感じます。

(ちなみに『はじまり』も傑作。
信じ難いことに長編映画並みの
充足感が鑑賞後残ります。)

力を持った言葉の数々。
本作でも数えだしたら
キリがないですが、

第3部、
朗読会のアフタートークのシーンで、
抑揚がなかったのは意図的か?
という問いに対し

「文字が届きさえすれば、
温度も伝わるのでは」

という回答は
濱口監督の映画論にも聞こえます。

気が抜けません。

また

「過ぎ去っていく出来事を
むりやり掴むのではなく、
そのまま描く」

といった旨のセリフには

タイトルにある
「幸せな時間」
についての考察が
込められているように感じました。

投稿者 cinemactif

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