いかがでしたか?
へなへな動き回る
たれ耳のクーキーを
きっと誰もが応援していたはず。
クーキーに蟻はついているし
森は薄暗いしで、
子供向けかと思いきや、
決して全てが可愛らしいわけではなく
リアルなのがこの作品のポイントです。
村長によって語られる
生と死。
村長の秘密を知ったとき、
きっとハッとさせられたはずです。
しかし捨てられたのは
村長やクーキーだけではありません。
悪役のペットボトルも
かつては捨てられた身なのです。
ゴミの中から脱走したクーキーは
かつて愛を受けていました。
愛のある場所に戻ろうとして
ペットボトルたちから
その愛を妬まれたのかもしれません。
画面いっぱいに広がる大量のゴミは
大量消費社会が抱える環境問題について
監督が訴えかけているような
気がしました。
現実とリンクさせた空想世界を経て
成長したクーキーやオンドラとともに
わたしたちも
学ぶことが多い作品です。