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pep_review

 

 

 

いかがでしたか?

想田和弘監督が撮った
全ての「観察映画」は、

監督自身が定義した
「観察映画の十戒」
に基づいて撮られています。

ナレーション、
説明テロップ、
音楽が一切ない
観察映画を「観る」という行為は、

観客である我々に
最大限の「集中力」を要する
と同時に、

観客である我々を
作品の中の世界に
否応なしに誘います。

私(ペップ)が
前説で申し上げた
「映画館で観てこそ」
の作品である理由が
ここにあります。

特に最近のTVでは
絶対に味わえない
「能動的鑑賞」は、

弛みきった
私の鑑賞スタイルを
正してくれるものであり、

故に
想田監督の新作が公開されれば、
必ず劇場に足を運ぶようにしています。

東日本大震災で被災し牛窓に来た人。
祖国の家族の為に出稼ぎに来た中国の人。
それを快く受け入れる人と
偏見を隠そうとしない人。

本作の舞台は
牛窓の牡蠣工場ですが、
浮き彫りになったのは
「変わりゆく日本」でした。

我々は
「観察者」ではなく
「当事者」なのです。

投稿者 cinemactif

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