いかがでしたか?
ご存知のように宇宙飛行士は、
頭脳明晰・冷静沈着・体力十分
でないと務まりません。
その「裏打ち」があるからこそ
「そんなアホな!」とはならず、
説得力が増すことで観客は
物語に没入出来るわけです。
鑑賞された誰もが
思うことだと思いますが、
挿入歌の数々が物語と
「有機的」に絡むことで、
相乗効果=物語の「推進力」
を生み出しています。
デヴィッド・ボウイの
「スターマン」が流れる場面は、
もちろん本作の見所の一つ
と言って差し支えないでしょう。
マット・デイモン演じる
マーク・ワトニーは、
火星に一人取り残されたあと、
基地のカメラに話しかけます。
それは火星で人間が生きていた
記録を残すのが目的なのですが、
同時に
映画を観ている我々観客にも、
今何をしているのかが解る
仕組みになっています。
それを「説明」と感じないのは、
火星に一人取り残されたら、
精神の安定を図る意味でも、
人間は話し続ける必要がある
からに他なりません。