いかがでしたか?
現在の日本の
多くの人の原風景である
“団地”。
そこに住む母親と、
離れて暮らす息子と、
元妻と、
愛する子供。
バラバラに暮らす
“元家族”が、
クライマックス(=台風)
に向けて揃っていく様は、
お見事
としか言いようがない
ストーリーテリングでした。
どのキャラクターに
寄り添って観るかは
観る人それぞれで
異なるかと思いますが、
誰かに寄り添いたくなるし、
寄り添う“優しさ”を思い出す
のは間違いないでしょう。
キャストは
もうこのメンツ以外に
考えられないぐらい素晴らしく、
樹木希林さんは言うに及ばず、
小林聡美さん、
真木よう子さんら
女性キャストも
素晴らしかったですし、
阿部寛さん、
池松壮亮さんの二人のシーンは
本当に自然で愛らしい。
劇中、
池松壮亮さん演じる町田が
阿部寛さん演じる良多に
かけた言葉は、
樹木希林さん演じる淑子が
ベランダで育てている
みかんの木と重なります。
僕も何かの役には立ってるのかなぁ。
だといいなぁ…。