デジタル化によって
長編映画をワンカットで撮ることが
現実に可能となりました。
しかしそれを
実現するとなると
話は違います。
役者はもちろん、撮影や録音、
誰か一人に致命的なミスがあれば
初めからやり直しです。
いや、
やり直しすらきかないのではないか?
というのが本作の凄いところ。
ワンカットで撮るとなれば、
撮影に支障を来す不安要素を
少しでも削りたいものですが、
本作は
屋外での撮影や銃撃戦など
不測のトラブルが
起こりかねないシーンの連続。
撮り切ったことだけでも
驚くべき作品でした。
さらに役者たちが
一瞬の気の緩みもない
素晴らしい演技だったことも
強調しておきたいです。
強盗のくだりの
テンパり具合は
かなりリアルでした!
以前本サイトで
『バードマン〜』を紹介したとき、
カットの切り替わりが
ないことに対して
「休まる時間がない」
ということを書きましたが、
本作ではそれが
劇中の状況と一致している
ような気がして、
監督には
まんまとやられた感じです。